「なぜ、マサイ人は牛を大切にするのでしょうか」、「なぜバリ人は葬式で太鼓を鳴らすのでしょうか」、「なぜ私たちは成人式に晴れ着を着るのでしょうか」。
これらの行動の意味を探りながら、「文化」の果たす役割を考え、異文化コミュニケーションの力をつけていきましょう。
本学には、地域で国際交流活動している文化交流プロモーター(通称、CEP)という学生組織があります。現在、英語コースの2年生数名がこの活動に参加しています。CEPは、毎年秋に国際交流イベント「It's a Small World」を開催しています。昨年は、「子どもの遊び」がテーマでした(ポスター参照)。韓国、中国、ブラジル、日本の子供たちが自国の遊びを紹介し、また他国の遊びに挑戦しました。イベントでは、小学生による和太鼓に加え、モンゴルや中国の遊牧民の楽器演奏もありました。今年は3年生と共に英語コースの2年生が中心になってイベントを企画しています。今年のテーマは、「フェアー・トレード」だそうです。 英語は世界の共通語といわれ、多くに人々に学ばれています。しかし、英語はあくまでもコミュニケーションのための道具にすぎません。英語は、東南アジアやアフリカなどの多くの国々で話されていますが、実際には土地の文化と融合しながら各地で独自の発展をしています。つまり、国際理解や異文化コミュニケーションには、英文法やリーディングといった英語能力の習得だけでは不十分なのです。世界中で英語を使う人々が増えれば増えるほど、それを使う人々の文化を知ることが重要になります。

日本語には赤色を示す言葉がいくつもあります。例えば「朱色」「紅色」「茜色」があります。でもスワヒリ語には赤色を示す単語は一つしかありません。日本では信号機を「赤・青・黄色」と言いますが、アメリカでは「赤(Red)・緑(Green)・黄色(Yellow)」と言います。こうした違いはなぜ起きているのでしょうか?語彙の違いは、文化的感性の違いということができます。つまり、文化が重要であるとする領域の事象については、語彙が豊かになるのです。この授業では、言語だけでなく食、宗教、ファッション、そしてコミュニケーションスタイルについて複数の文化間で比較しながら、文化について考えています。
「ヒトは文化を持つ動物である」という言葉を聞いたことがありますか。ヒトは進化の過程で大きな脳をもち言語能力を発達させました。サルやイルカなどの哺乳類の中には、かなりのコミュニケーション能力をもつ動物もいますが、私たち人間ほどの言語コミュニケーション能力をもつ動物は他にいません。言葉をもったヒトは、地球上の様々な自然環境の中に生き、多様な社会を発達させ、文化を創り出していったのです。
「文化」とはなんでしょう?それは、言語だけでなく、衣食住に関わること、家族、政治、経済、宗教などを、幅広く色々なものを含んでいます。この授業では、日本やアフリカの事例を多く取り上げながら文化の多様性について話をしています。なお、この授業は春学期に実施されているため、ブログは来年までお待ちください。