私は、1991年よりタンザニア南西部のキンガ社会で文化人類学的調査を行っています。キンガの人々は標高1800メートルほどの高地に住み、農耕を主な生業としています。17年前に初めてその地を訪ねたとき、私は土着の信仰に興味を持ちました。農作業には祖先崇拝信仰がとても重要な役割を果たし、また病気治しには土着の呪術師が欠かせない存在でした。その後調査を進めていくと、アフリカ人の宗教観や信仰形態が変化していることが分かってきました。そこで、私は次第に改宗や現代アフリカで拡大しているキリスト教ペンテコステ主義運動について研究するようになりました。最近では、キリスト教徒によるNGO活動に研究テーマを拡大し、アフリカにおけるキリスト教の意味とその影響を考え続けています。今後、これまでの調査で見つけたこと、経験したことを書いていきたいと思います。

祖霊と交信している呪術師

村の教会での日曜礼拝を行っている牧師たち

教会礼拝に集まってきたキリスト教徒たち