小泉ゼミ
私達の日常にある様々な現象や問題を社会や文化や歴史の視点から解明していくことをテーマとしています。つまり、日ごろ興味のあることや疑問に思っていることを深く掘り下げて理解していくことを目的としています。研究方法は主に文献調査となり、必要な資料の収集と論理的に分析をする力を養っていきます。
植民地であった経験は、現代のアフリカ社会を理解するうえでとても重要です。それは私の研究テーマであるアフリカにおけるキリスト教の拡大に大きな影響を与えています。東アフリカに位置するタンザニアは、19世紀末から20世紀半ばまでドイツとイギリスによって植民地化されていました。「キンガ(Kinga)」は、スワヒリ語で「保護」を意味し、植民地時代に民族名として確立したのです。支配者であるヨーロッパ人と被支配者であるアフリカの人々、それぞれの植民地主義に対する眼差しに関心をもって研究しています。タンザニアでの聞き取り調査のほかに、これまでイギリスやタンザニアにある公文書館で文献調査をしています。

私は、1991年よりタンザニア南西部のキンガ社会で文化人類学的調査を行っています。キンガの人々は標高1800メートルほどの高地に住み、農耕を主な生業としています。17年前に初めてその地を訪ねたとき、私は土着の信仰に興味を持ちました。農作業には祖先崇拝信仰がとても重要な役割を果たし、また病気治しには土着の呪術師が欠かせない存在でした。その後調査を進めていくと、アフリカ人の宗教観や信仰形態が変化していることが分かってきました。そこで、私は次第に改宗や現代アフリカで拡大しているキリスト教ペンテコステ主義運動について研究するようになりました。最近では、キリスト教徒によるNGO活動に研究テーマを拡大し、アフリカにおけるキリスト教の意味とその影響を考え続けています。今後、これまでの調査で見つけたこと、経験したことを書いていきたいと思います。

祖霊と交信している呪術師

村の教会での日曜礼拝を行っている牧師たち

教会礼拝に集まってきたキリスト教徒たち