信州の春は、遅い。入学式が終わってから一週間ほど経ってようやく桜が開花して、花見となる。それでも今年は肌寒い日が続いているから、こんな句を詠んでみた。
世遊びの浮草春に凍えけり (よすさびの うきぐさはるに ごごえけり)
「この世を遊び暮らす私のような浮き草でも、さすがにこの春の寒さにふるえましたよ」という意味。浮草は夏の季語がだから、イケナイよとお叱りを受けそうだし、「世遊び」は一般的な用語ではない上に、遊ぶとは何事か、真面目にやらんかい、と非難されそうだが、鹿爪らしく真面目そうに何かを装う人こそ、実はアブナイ・・・と思っている。
この浮世(憂世)を生きぬくには、凍えてばかりはいられないのだが・・・。
ところで、寒さや凍えを溶かしてくれるのは桜花であり、またピカピカの新入生だ。
彼女たちにも憂いがないわけではないだろうが、明るい色合いとはじける笑顔とざわめきは、春そのもの。授業をちょっと抜けだして、大学の前の公園で彼女たちと花見をした。
団子があれば最高だったが、まあ許してもらおう。信州にも明るい春がやってきた。
(写真は、大学校舎に映える桜)
(女学生たちとの花見)