「春眠、暁を覚えず」というように、春先は陽気もおだやかで過ごしやすいものですが、だんだんと暑くなってくると寝苦しく、なかなか寝付けない夜も増えてくるのではないでしょうか。そうでなくとも、五月病と言われるように環境の変化がストレスとなって、眠りを妨げる原因ともなりやすい時期なのです。
「寝付けない」などの不眠を中心とする睡眠について問題を訴える例が増えていると聞きます。これらは心理的なストレスが原因であったり、生活リズムの乱れであったりと様々な要因が考えられます。しかし、睡眠のメカニズムを理解して、うまく生活していけば睡眠の問題を低減することも可能です。
例えば、寝付きの悪さの原因の1つに、「早く寝なければ」という思い込みや不安があります。そう思うことで緊張が増し、余計に眠り難くなってしまうのです。しかし、人間は数日間、全く寝なくても大きな問題が起きる訳ではありません。また、そうした人の脳波(脳の活動状態を示すもので、寝ているか起きているかの判定にも使われる)を測定してみると、実は脳の活動としては睡眠状態を示していることが多いのです。主観的には眠れていなくても、生理的には睡眠がとれていたり、マイクロ・スリープという超短時間の眠り(本人はほとんど気付きません)で睡眠不足を補っていたりしますから、まずは眠れなくてもあまり思い詰めないよう、気楽に考えることが大事です。
また、睡眠を上手にとる秘訣としては、起床時間を一定にすることが挙げられます。これは体内時計のメカニズムと関係しているのですが、詳しくは9月の公開講座(9/5)で・・・