多くの古典的(といっても、100年程の心理学史の中での話ですが)心理学者たちが、古くから「道徳性」の問題を扱っていますが、道徳性心理学として絞られた焦点のもとに扱われるようになったのは比較的最近のことです。道徳性心理学は、人の思考、感情、行動に道徳を関連させて、心理学の手法を使いながらみていく、エキサイティングな分野です(と、わたしは思っています)。わたしは、心理学の勉強を発達心理学からはじめ、道徳性もピアジェやコールバーグといった認知系の心理学者のものの見方に負う所が大きいのですが、他方で、下記のように、道徳性の理解に「文脈」を導入しようと試みてきました。